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折れた矢のIPPOのレビュー・感想・評価

折れた矢(2012年製作の映画)
3.7
レビュー数が少ない!…確かに派手さが無いしイケメン若手もキラキラヒロインも出てないからか?笑

しかし、韓国映画のある種テッパンジャンル 法廷モノとしては見応え大。いわゆる「形だけの裁判」を描いた実話モノ。やるせなさと司法に対する怒りは大。

ただ、ひとつ違和感というか…
主演で被告人役のアン・ソンギは一癖ある頭の冴える元大学教授。彼は独学で刑法と裁判のルールを学び、被告人でありながら次々と裁判官や検事の矛盾を指摘して裁判をかき乱していく。
個人的に、この人物像が受け入れ難かった。彼のように正論で論破、論破、論破、相手のミスを指摘って人は見ていて疲れるし、逆に引いてしまう。なにこの人…めっちゃめんどくさいんどすけど…って 笑。そもそもお前被告人なのになんで裁判官に喧嘩売るんや?って思えてくる設定はやや損してる気が。彼のよく言う「話を遮らないで」「最後まで聞いて」って台詞が癇に障って仕方なかった 笑。アン・ソンギだからかなぁ。ファン・ジョンミンならしっくりいったかも。

ダブル主演の片方で弁護士役のパク・ウォンサン氏の活躍には大満足。彼は脇役としての登場率が高く、密かに注目してた役者。主役の上司役でよく登場。そんな彼が主役の作品があったなんて…。廃業寸前の弁護士というのも韓国映画テッパンだけど、見事な法廷パフォーマンスを演じ切ってました。

あとは、被告人の息子がもうちょいお父ちゃんの無実を訴えたりして視聴者を泣かせてくれりゃ良かったなー。
ということで、まぁ満足及第点。
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