ねこ無双

ギャンブラー ニコラス・ウィンディング・レフンの苦悩のねこ無双のレビュー・感想・評価

3.5
デビュー作プッシャーがデンマークで大ヒットし、今年デビューの新星、デンマークのスコセッシとまで新聞に祭り上げられたレフン監督が3作目「フィアーX」の興行的失敗で製作会社が倒産、金策に走り苦悩する姿を収めたドキュメンタリー。「プッシャー」のDVD特典。

借金返済のためにプッシャーの続編の2、3と2作連続で製作する事になり、脚本を作らなければならない。繰り返し画面に出てくるのは水に溶けてゆく鎮痛剤。そして、カーソルの進まないパソコン画面。追い詰められて家の大掃除まで始めちゃう。
撮影が始まっても、主要キャストの素人俳優ともめたり、資金繰りに苦しんだり…ますます迷宮に入り込む。
流れてる曲めちゃくちゃかっこいいんだけど、プッシャー2のテーマ曲なのかな?

著名な監督なのに、こんな自虐的なドキュメンタリーに製作OKしちゃう姿勢がすごい。
今作中はほんと追い込まれてます…。
「マイ・ライフ…」のドキュメンタリーでも悩んでたけど、ほんと作家性と大衆受けの間を揺れ動いている監督なんだなあ…と。両立出来るのはほんと稀有な作品。「ドライブ」はほんと凄い。

そして、「ドライブ」でまたまた成功した次作に、「オンリー・ゴッド」を送り出してしまうあたり、やっぱりレフン監督はギャンブラー。