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デタッチメント 優しい無関心のmoのレビュー・感想・評価

4.6

『毎日、目の前で生徒が人生を台無しにしてく。
流すのは簡単よ、向き合うのは勇気がいるもの。』


幼い頃の経験から人との距離を測りかねているヘンリーは、臨時教師として生徒たちと付かず離れずの関係を保っていた。
そんなヘンリーが赴任した先で見た教育現場の実状と、傷を負った子供達との触れ合いの難しさを描く。

「明日、君がいない」の教師目線みたいな物語と雰囲気で、インタビューを挟みながらドキュメンタリータッチに物語が進んでいきます。


人を導くことって生半可な覚悟ではできないこと、してはいけないことなのだと思いました。
無責任な優しさや正義感が取り返しのつかない悲劇を呼ぶこともあり、それほどに10代の精神状態は繊細で脆い。



生徒との面談で取り乱してしまった女の先生、彼女はそれを恥じていたけど、あの本音のぶつけ方は胸に響くものがあったなぁ…
重い作品ですが最後に少し救われました。
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