デタッチメント 優しい無関心の作品情報・感想・評価

「デタッチメント 優しい無関心」に投稿された感想・評価

Rena

Renaの感想・評価

3.0
学校崩壊・家庭の問題
思春期特有の過敏な反応・強がり・掛け違い

アメリカン・ヒストリーXの監督 トニー・ケイの作品なので、ある程度覚悟を決めて鑑賞。重いテーマでしたが、この世の終わりほど物凄く重たい内容を想像していたので、思っていたよりはだいじょうぶでした。

程度の差はあれ、こういうこと、起こり得ますよね。教育に関わる仕事をされている方たちの大変さは想像以上...
私には、出来ないなぁ...

誰かから存在を認められることの大切さ
愛情を与えられること
そして、ただただ否定するのではなく、人生にはちゃんと向き合って対等に話を聞いてくれる理解者が必要ですよね。

高校の臨時教師 ヘンリー役のエイドリアン・ブロディ。時折挿入されるフラッシュバック...静かな演技がスゴくいい。
人と深く関わりたくないのもなんかわかるなぁ。そういう時ありますよね。でもほんの少し壁を取り払うだけ、ほんの少し心のうちを明かすだけで、自分も楽にいい方向へと進むことありますよね。

そして、自分の身体を代償にすることでしか人と関わりを持てない少女エリカ。観ていて辛く、痛々しい...結局利用されているだけだとわかっていても、それしか生きる術がない。
強がっているけれど、何かどこかで救いを求めているかのような瞳が印象的。

このエリカとヘンリーが偶然出会い、二人を中心にストーリーは進んでいくのですが、エリカと接することによって、エリカだけではなくヘンリーにも徐々に変化が表れます。
ベリーショートが似合う女の子って、どうしてあんなに魅力的なんだろう?めちゃくちゃ可愛かった。そして、エリカとヘンリーの想い、両方とも理解できる。

やさしく手をさしのべるだけ
ほんの少し導いてあげるだけ
ちょっとしたきっかけで人は変わることができる

そっと支え、そっと見守る
そんな周りの人たちに感謝し、私も誰かにとって、どこかそんな存在になっているといいですね。
誠WORKS

誠WORKSの感想・評価

3.9
荒れた生徒達とその受け皿の学校を舞台にした教師達の葛藤物語。

なのだが
本題は主人公が自分と向き合い
自分を受け入れるまでの話

自分を受け入れる事が出来て
はじめて他人を受け止める事が出来る。

エイドリアンは悲壮感ギリギリの演技上手いなぁ
りーん

りーんの感想・評価

3.9
無関心は難しい。
関心を向ければ見えるものもあるけど、一度向けたらそらすことはできない。わずかでも責任が生まれてしまう。
ヘンリーを含め、その責任を負う教師たちの姿に苦しくなりました。
みんな同じで、人それぞれ人生にカオスを抱えているって言葉が印象的でした。
あの学校が重圧を与えてるのかな…
もう少し自分の理解が足りなかったです。
エイドリアンさん、すごい。
衝撃作。

主人公のヘンリーバースは、臨時講師としてとある荒れた学校へ着任する。そこでは、向学心のない基礎学力以下の生徒が蔓延り、おまけにいじめが横行している。それにつけて、親も親でモンスターペアレントばかり。となると教師たちは自然と舐められ、教師としての役目を全うできない者ばかり。ヘンリーはこの劣悪な環境で、生徒の反抗に動じることなく意志を突き通す。また、介護施設で祖父と面会したヘンリーはバスで目を付けられた未成年の売春婦エリカとも知り合い、最初こそぞんざいに扱うが、職業柄放っておけなくなりエリカを自宅に住まわせ、更生へと向かわせる。

まず、作中で描かれる教育現場における問題が全てリアル。そして、それを問題の受け手である教師目線で描かれているのが良い。よく問題の当事者である生徒側からは描かれがちだが、その解決へと尽力する教師の苦悩というのは描かれにくい。むしろ、現代の教師を無能集団として、生徒の敵であるが如く描く。しかし、それは全く以て違く、時代と共に生徒の知能は劣り、態度は大きくなる。親も同様に教育は教師に任せっきり。この現状を生々しく描いている。

そんな中でヘンリーは、次第に生徒との関係を築いていくのだが、私生活でのストレスが日増しに増大していく。その根源は介護施設にいる祖父に違いないが、正しくはそのヘルパーだ。介護が仕事なのに問題があれば最初に孫のヘンリーに電話する。で、結局ヘンリーに丸投げされる。全くひどい話だが、ヘンリーにとっては他人事ではない。学校では日々、問題児の親が教師への不満を愚痴りにやってくる。これはヘンリーがヘルパーの職務怠慢を指摘するのと同じで、親も教師の指導力の無さを職務怠慢であると指摘している。この類似性の皮肉こそが現代における問題だろう。監督トニーケイの前作「アメリカンヒストリーX」でも社会的内容の過激さが問題になったが、今作でも妥協なしでエグいまでにリアルを描いている。ちなみに、こういう作品は大好きだ。

追記
あまり広い画を意識せずに、人物の表情に迫ったショットで構成されていたのは、恐らくそれぞれが抱える苦悩を表情のままに捉え、浮き彫りにするためだろう。
Aki

Akiの感想・評価

3.8
とんでもなくやるせない映画。
見てからだいぶ時間は経ってるものの凄く覚えている。
Okuraman

Okuramanの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

最後の授業がアッシャー家て!崩壊した誰もいない学校の美しいこと。
manaka

manakaの感想・評価

4.0
ああぁ~トニー・ケイもっとたくさん映画撮ってくれーーー
始まりから終わりまで心臓にどしんどしん来すぎて心臓が痛いよもう。
Bom

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3.5
両親も、両家系が教師家系で育ったわたしにはとても分かりやすかった。子どもたちの葛藤とそれに格闘する教師たち。親1対子1でも大変なのに、教師1対子30。子どもがこれを理解出来るのはここを経験してからなんだよなぁ。子どもに観せたいまたひとつ素晴らしい作品に出会った。トニーケイもっと撮らないかなぁ。
初観作品2017年~350本目
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