オレオレ

ニューヨーク、恋人たちの2日間のオレオレのレビュー・感想・評価

3.5
クリス・ロックのギョロ目最高!

お互いの子連れで同棲しているミンガス(C. ロック)とマリオン(J. デルピー)は黒人男性と仏人女性のカップル。そんな彼らのNYのアパートに、写真家のマリオンの個展に合わせてパリから彼女の父親と妹、そのBFがやってくる。ただでさえ狭いアパートに呼んでもいないBFまで来ちゃったもんだから、部屋がめちゃくちゃ。しかもこの仏人チームが変人ばっかり。
黒人のミンガスに向かって「おまえは黒人で常にディスられ対象でカッコいいよな。まあ俺もユダヤ人だからそこそこイケてるけど」みたいなことを平気で言ったり、アパートまで大麻のデリバリーさせるBFや、裸もしくは半裸でウロつくマリオンの妹、英語が通じないのにやたらハイな父親に振り回される保守的なミンガスがめちゃくちゃウケる。オバマの等身大パネルに話しかけては自分を慰めてたり…
よく「目が点になる」というが、C. ロックのギョロ目が仏人チームが何かするたびに「点」になるのが可笑しい。

ヴィンセント・ギャロが本人役で出てきて、マリオンから5千ドルで買った「ソウル(魂)」の行方を議論するシーンは重要なのかも知れないけど、正直どうでもよかった。それよりミンガスとマリオン父の絡みをもっと見せろ!

喧嘩もするけど愛し合ってるカップルとその家族のはちゃめちゃコメディ、なだけなんだけど、登場人物みんなに親近感が持て、90分があっという間だった。
自分が生まれた家族に作った家族、どの家族も面倒なものなんだけどやっぱいいよね、って事で。