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謝罪の王様のsoffieのレビュー・感想・評価

謝罪の王様(2013年製作の映画)
3.7
2013年劇場公開

「舞妓Haaaan!「なくもんか」の
水田伸生監督と阿部サダヲのタッグ3作目

実家の旅館の温泉でザリガニを飼育しようとして、温泉とザリガニ両方をダメにした幼い譲(阿部サダヲ)は生まれて初めて大人に謝るのに土下座をした時、周りの人が皆自分に注目し、しかもその後優しくなる快感を覚え。

「本気の怒り」→「相手に対して優越感を得たい!」
「本気の謝罪」→「許される快感」

という独自の構図を元に
いかに謝れば、人の怒りは収まるかのメソッドを作り「謝罪師」になった。

その依頼は様々で、そのうちヤクザとのいざこざの謝罪、芸能人の謝罪、そして果ては国際問題に発展した国家間の謝罪まで請け負うことになる。

阿部サダヲのクセのある濃ゆい台詞回しと演技が、見ていて面白い。

喫茶店を事務所代わりにしているのだが、例に漏れず、そこのメニューの「ナポリタン」「カレー」「ホットケーキ」「コーヒー」等が美味しそう。

井上真央がヒロインとして出てくるが、最初私は「井上真央?最も謝罪が似合わないタイプやん」と思ったら、やはり帰国子女の謝らない、謝っても謝ってるように見えない役で逆にちょっとファンになった。

竹野内豊を久しぶりに見た映画

そして、岡田将生が超絶セクハラ男を演じていたw(岡田将生みたいなイケメンはセクハラしてもセクハラにならないんじゃないの?と思ったがさにあらん、やはり言葉と態度が不快なら顔が良い分余計に事態を悪くするものだという良い例になっている)

阿部サダヲの映画の常連俳優さんの顔も見れて、一瞬「広瀬すず」が出演している。

実は広瀬すず、綺麗で可愛いの分かるけど、そんなに〜????と思っていたがこの映画のほんの一瞬の感動シーンを見て
「うん、本当にとっても可愛らしい!!本物の女優さん!」✨と思うようになった。

映画の中で
日本人は謝るべき本人ではなくテレビで誰に頭を下げているの?
「謝罪会見って誰のため?」と日本中が思っているテーマに触れているが
人が謝る姿は怒りを抱いた人々の心を沈める。が故に「謝り方を間違えると地獄」

時節柄、不安と深い怒りを溜め込んでいる状態が続いている昨今

この映画を見終わるとなんだか少し気分が軽くなったような気がする。


〜ワキゲボウボウジユウノメガミ〜

しばらく忘れられないフレーズ。
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