Moeka

THE DEAD CLASS/死の教室のMoekaのレビュー・感想・評価

THE DEAD CLASS/死の教室(1976年製作の映画)
3.7
前衛演出家カントルの舞台をワイダが映画に飛び込めた。黒装束で泥のようなものを塗った老人たちは自らの子供時代である人形を携えてソロモン王にユダヤの歴史、ドイツ国家に意味のない単語を次々とまくしたてる。そばには指揮者を務めるカントル。機械仕掛けのゆりかごをもつ老婆や絶対動かないおじいさんなどキャラがそれぞれ立っているのも面白い。コミカルさもあるが死が大きくあり、虚無に飲み込まれる感覚が否めない。
Moeka

Moeka