TAK44マグナム

ヌイグルマーZのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ヌイグルマーZ(2013年製作の映画)
2.0
大槻ケンヂ原作(原作小説とは大分違うようですが)、中川翔子主演の特撮ヒロイン映画。
共演に斎藤工がいたり、監督が井口昇監督だったりと、なんだか映画秘宝製と言っても疑われない感じ(苦笑)

宇宙からやってきた阿部サダオと山寺宏一が、それぞれピンクのクマのぬいぐるみ、黒いクマ??のあみぐるみの姿を借りて、阿部サダオはロリータ衣装のダメ人間であるしょこたん、そして山寺宏一がダメダメ人間の猫ひろしと協力し合って激突します。

超コンプレックス人間で世の中を恨む猫ひろしは、山寺宏一の力を借りてあみぐるまー人間となり、自在に操れるゾンビを次々と作り出して世界を破滅させようと画策。
また、元海賊戦隊ゴーカイジャーのゴーカイイエローこと市道真央を勝手に花嫁にしようとしちゃいます。
市川真央を守ると約束したしょこたんは阿部サダオの力でスーパーヒロインのヌイグルマーに変身、悪の猫ひろしと戦うのでした!

うーん、意外とどこでも評価が一定以上に高いのですが、どこをどう切り取っても散々でチープな出来に、予告編以上のモノは感じられませんでした。

最後ら辺になるとかなり熱くなれもしたのですが、時すでに遅く、あまりにも雑な作りに萎えてしまった心が、再び間欠泉のごとく湧き上がることは無かったのでした。
しょこたんが熱唱するテーマソングをバックにしたラストバトルは胸熱なんですけれども、やっぱりチープなアニメーションにしか見えない画づらは、いかんともし難かったですね・・・

そして、こういう作品だからと分かってはいるのですが、やっぱり日本では本格的なゾンビは撮れないんだなあ、と残念に思えて仕方ありませんでしたよ。
これなら別にゾンビをだして欲しくなかったなあ。
ショッカーの戦闘員みたいので良いじゃないですか。
予算ないならお面つけただけでもOKです、そんなに変わらんだろうし。

シリアスにもコメディにもなり得てないので、どっちつかずの中途半端で、しょこたんと市道真央の百合っぽい話だと思えばそれはそれで感慨深く観られもするのですが、そこまで突き抜けた感もないんですよね。
全体的にパンチ力不足で、もっと何とかできるだろうに・・・と、100分間、微妙なストレスを抱えながら鑑賞する羽目と相成ってしまいました。

反面、面白かったところも部分的にではありますが、いくつか存在したのが少なからず救いとなりましたよ。
何にも無かったら、もっと観るのがしんどかったでしょうね。


◎武田梨奈の男装の麗人キル・ビリーが良かった!
しょこたん変身後のヌイグルマー役と一人二役をこなした武田嬢。アクションは勿論、キル・ビリーという憂いのある役柄にとてもマッチしておりました。
悲惨な過去を持つスプーン「投げ」の達人!
一体どこにそんなにスプーンを隠し持っているのか謎でしたが、相棒の片腕ロリータよりもキャラはたってましたよ。

◎斎藤工のバカ演技が最高だった!
市道真央のバンド仲間として登場するのですが、本当にどうでもよさげな演技が素晴らしかったです!
きっとゾンビに喰われて本望だったことでしょう。

◎市道真央のスクール水着が意味わかんなくて良い!
わざわざ太もも部分から舐めるようにパンしてゆくカメラワークがわかり易すぎて素晴らしい!
スクール水着姿でスイカ割りをするという、意味不明なシーンにも全力投球(・・・かどうかは分かりませんが)の市道真央に女優魂をみた!

◎オッパイビームがやりすぎだった!
恥ずかしさをエネルギーに変えてオッパイから発射されるオッパイビームの雨あられ!
こんなんで都市破壊のスペクタクルシーンが展開されるアホさ加減が素敵ですが、出来ることなら、もう少しボインな娘たちを揃えてほしかったですな!

◎そして何といっても、しょこたん渾身のヌンチャク・アクションが最強!
ピンクのファー付き特製ヌンチャクを振り回してゾンビ共をぶっ飛ばしまくるしょこたん!
その姿はもはや奇跡としか言いようがありませんでした!
ブルース・リーを敬愛しているしょこたんならではの身体を張ったリスペクトぶりに、心が震わされましたよ!

・・・と、見所もそれなりに点在するので、鑑賞して時間が無駄になったというほどではないのですが、商業映画としてこれで良いのかと言ったら疑問というか、仲間内でワイワイつくった自主映画のノリをどう評価するかで意見が分かれる作品なんじゃないかな?と思いました。

しょこたんの、「特撮ヒロイン(ヒーロー)になりたい!」というドリームが実現したという点においては、ファンなら泣きのポイントなのかもしれませんが・・・・・すみません、はっきり言って面白くはなかったです(汗)

お金のことをあまり言いたくはありませんが、もう少し予算はどうにかならなかったのでしょうか。
先立つものが無いのなら、撮らないのも正義の様な気もしますよ。

それにしても、「ヌイグルマーZ」にバージョンアップするところで一気に眠気が覚めたのは、俗にいう「Z効果」というやつでですな!
・・・・・いや、いま勝手に命名したんですけど!


huluにて