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エマニエル夫人のkekqのレビュー・感想・評価

エマニエル夫人(1974年製作の映画)
3.1
70年代に花開いたポルノ映画の金字塔。耳に残る例の主題歌とサイケでスモーキーなソフトロックのサウンドにシビれます。

前半はスキあらば裸になろうとするよくわからないマダムたちの"何しても前戯"みたいなやりとりが延々と続き、まあポルノだからこんなもんか、熱帯で裸になることがどれだけ危険かわかっているのか、などと冷めた気分で見ていましたが、中盤以降みんな暑さで頭がやられているのか変な方向に開放されようと躍起になり始め、夫婦で悩みに悩んだ結果、最終的に変態老人の枯れた妄想に付き合わされて散々な目にあっていて気の毒でした。
エマニュエルさんはちょっとアホやけどまじめなえぇ娘です。

美しいヌード、多彩かつ直接過ぎない性描写、贅沢なロケーション、高尚な文学的要素、そして「女性向けソフトコア・ポルノ」という斬新な宣伝文句など、様々な仕掛けが何重にも折り込まれ、単なるエロ映画を超えた「見てもいい」エロ映画を上手に作り上げています。世界中で大ヒットしたのもうなずける作品。

監督のインタビューでは「機内でのセックスシーンを撮れる飛行機を探したけど、どこの航空会社も許可してくれなくて大変だったよ」と語っていました。あたりまえだ!
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