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トレマーズ3ののらのレビュー・感想・評価

トレマーズ3(2001年製作の映画)
2.0
トレマーズシリーズの実質的な完結編。舞台がパーフェクションに戻り、主人公がバートに!そしてグラボイズは空を飛ぶ!!。

ただ今作は欠点があって、時代に合わせてクリーチャーの描写にCGを多用するようになったのは良い。ただ合成のクオリティが低く、砂地を歩いているにも関わらず、足あとが残らないので宙を浮いているように見えるなど映像的な粗さが目立つ。

またヒロインはルーシー・リュー似のスーザン・チュアンという人が演じているが、セクシーな感じのキャラクターでもないし若干アクション出来る位であまり印象に残らない。それ以外の登場人物も全体的にキャラクターの魅力が薄い。

グラボイズのパワーアップも、2で陸上生物になり、そして無限増殖しているので、パワーアップのインフレ具合としては2の時点で限界に達している。そのため空を飛ぶだけではインパクトが弱いだけでなく、空を飛べることで増し加わる脅威みたいな物があまりない。そのため普通にバートが勝つだろと思ってしまう。

あとグラボイズは希少生物とかいう話が出てくるのだけど、前作見ても明らかなように、アメリカ大陸の広範囲で生息しているので最早希少生物とは言えないのではないだろうか…。もちろんメルビンは大人になってもクソガキだったり、オチを含めてシリーズの最終作としての良さはあるが、この映画単体で見るとビデオ映画と言っても褒められた出来ではない。
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