ブタブタ

オンリー・ゴッドのブタブタのレビュー・感想・評価

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)
2.5
松本人志が映画と撮ると聞いた時、想像したのがレフン監督作品~と言ったこの『オンリーゴッド』批評を読んだのですが、自分もあれ程才能豊かな人なら既存のどのジャンルにも属さないリンチや北野武に継ぐ独自の映像世界を描くのではないかと期待したのですが結果は無残な物でした。
タイを舞台にした復讐劇がストーリーの骨子ですがその復讐に取り憑かれているのは組織のボスである主人公の母親で主人公のジュリアンと言えば余り乗り気ではなく終始周りに流されるまま目的もなくウロウロしているだけなので感情移入出来ないしイマイチ作品世界に入って行けないと言うか中途半端な感じがしました。
時折挿入される残酷シーンやドライヴに続く映像美と言った物が唯一の見どころでしたか…
キャラクターについてはやはり刀を持ったチャン警部が完全に主役でカラオケシーン含め強烈な印象を残しました。
三池崇史監督の『デッドオアアライブ』(←レフン監督は見てるかな?)のラストで哀川翔が背中からバズーカ砲を出すシーンがあったのですが、これは物理的に不可能な事が起きる→この世界はシリアスな世界ではなく全部ギャグですよ~と言った意味の演出らしいのですが、チャン警部が背中から青龍刀を出すのは明らかに物理的におかしいですし、この「ギャグですよ~」の演出と同様にこの世界は基本ギャグなのだと言う意味に受け取りました。
ラストは流石に優柔不断な主人公でも兄と母親の復讐に立ち上がり日本刀持ってチャン警部の青龍刀と対決するのかと思ったのですがあんな結末とは正直不完全燃焼でした。
オマケ・この映画を(映画の才能がある)松本人志が撮っていたバージョン(笑)を想像すると舞台はタイではなく台湾。
現実の歴史とは違い大日本帝国の支配が続く平行世界で日本と中華圏の文化が入り交じった奇妙な架空の台湾で刀を差した武装警察や海外から見た(実際とは違う)カルト集団であるヤクザ。
チャン警部の役は板尾創路がやっていたのかな~何て思いました。