こたつむり

バーバレラのこたつむりのレビュー・感想・評価

バーバレラ(1967年製作の映画)
3.1
♪ バーバレラ ブロンドの星の女神
  僕らを 宇宙まで連れて行けよ

B級の中のB級。
こういう作品を「超B級」と呼ぶのでしょうね。あれ、呼ばないかな。知らんけど。

どちらにしろ、陳腐な出来栄え。
これは当時の感覚でも同じだったと思いますよ。知らんけど。

でもね。これは仕方ない話なんです。
想像力に技術が追い付いていないんです。知らんけど。

湖全体が意思を持った生命体だとか、手と手を合わせただけでオーガズムに達するとか、なかなか“ぶっ飛んだ発想”がガンガンと繰り出されるのは、ある意味で気持ちが良いです。これは現代の映画では味わいづらい感覚。知らんけど。

あと、主人公が金髪美女のアイコン。
…というのは個人的にどうでも良くて。
彼女の性格設定が“無邪気”なところが面白いと思いました。それと対になる存在が居るのも興味深いです。要は悟空とベジータの原型みたいなものですかね。知らんけど。

どちらにしろ、後世に影響を与えたのは事実。
冒頭で引用した『バーバレラ』のように、日本のバンドも楽曲にしてしまうレベルで衝撃を与える作品なんです。特にオープニングの衝撃はメガトン級(死語)。知らんけど。

まあ、そんなわけで。
絶妙なお色気具合だから面白い作品。
現代風にリメイクしたら、たぶん味気なくなります。きっと、その妙味が60年代から70年代に掛けて熟成された“面白み”なのでしょう。知らんけど。

あと、余談として。
本作の特撮を観ていて連想したのは『ウルトラマン』の光の国。現代の目線で観たら「セロファンとかで作ったんだな」なんて冷静に分析しちゃうんですが、あれは当時、最先端だったのでしょうかね。知らんけど。

「知らんけど」が流行りと聞いて多用したら微妙にイラっとする文章になった気がする。知らんけど。
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