ポルりん

バーバレラのポルりんのレビュー・感想・評価

バーバレラ(1967年製作の映画)
2.2
映画が誕生して120年近く経つが、「屍姦」、「獣姦」、「スカトロ」など異常性行為を描いた作品が数多く制作されてきた。
AVも含めれば相当な数になるであろう。
しかし、数ある異常性行為を描いた作品の中でも「宇宙時代のセックス」を描いたのはこの作品だけではないだろうか・・・。

「宇宙時代のセックス」とは興奮伝導剤(ピル)を呑み、手を握って互のバイオリズムを同調させる事でお互いに快楽を得ると言うもので約1分程で済むセックスである。
現代の私達が日々行われている、陰茎を膣内に挿入するやり方はこの時代の人からしたらかなりダサいらしい。

私自身「宇宙時代のセックス」といったものを体験したことがないので、全否定することは出来ないのだが、前戯からフィニッシュまで最低30分程時間を掛けたい私としては余程の快楽でない限り1分程の性行為では満足出来ないが、可能であれば一度くらい妻とやってみたいものだ。

「宇宙時代のセックス」も興味深いのだが、本作に登場する「セックスマシーン」も興味深い装置である。
どうやら「セックス・マシーン」にかけられた人間は凄まじい快楽が襲ってくるらしく絶頂の中で死んでしまうという恐ろしい拷問装置らしい。
随分と罪人に対して優しい装置だが、そもそも死んでしまったら拷問にならないと思うのだが・・・。
また、淫乱が対象だと装置そのものが壊れるって設定もどうなんだ。
ただ罪人に快楽を与えるだけじゃねーか(´Д`)

「宇宙時代のセックス」や「セックス・マシーン」など人類には早すぎるプレイが大半を占めているが、インコ攻めなど現代人にも理解出来るプレイも存在するので全てが理解出来ないという訳ではない。

ここまでを見るとただのエロ映画と思ってしまいそうだか、確かにストーリーはゴミでツッコミ所満載だが、ただのエロ映画とは違い独特のシュールな世界観がしっかり構成されており、視聴者をノスタルジックな気分にさせてくれる。
また、ポップでキュートな音楽も世界観にマッチしており、レトロな雰囲気がより強調されオシャレに感じさせてくれる。
この世界観は日本の映画、TVなどにも与えた影響は大きく「コブラ」などにも影響を与えている。

普通のエロ映画に飽きたのなら一度本作を鑑賞するのもいいかもしれない。
ポルりん

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