イチロヲ

インチョン!(原題)のイチロヲのレビュー・感想・評価

インチョン!(原題)(1982年製作の映画)
3.5
朝鮮半島にて決死の抗戦を続けている国連軍が、マッカーサー元帥の陣頭指揮により作戦遂行へと導かれていく。朝鮮戦争における仁川(インチョン)上陸作戦を映像化している、ブロックバスター映画。製作費4,400万ドル、製作期間5年。

統一教会の教祖・文鮮明と日本人実業家・石井光治が映画製作を主導。黒歴史的な製作経緯と記録的赤字により、Xファイル化している作品だが、3時間超えの本編を140分に編集した試写用バージョンが流出済み。

全体的に継ぎ接ぎ感が半端ないが、三船敏郎の諜報活動と上陸作戦の決行シーンが見応え抜群。本物の軍艦を集めて、本物の飛行機を飛ばして、本物の建造物を爆破しているところも圧巻。「よく撮影できたなぁ」という、純粋なる感動が込み上げてくる。

端的に言うと、マッカーサー元帥を救済者に見立てた「神の啓示」を物語っている作品。文鮮明の脳みそと直結させながら、「トンデモ映画が完成するまでの過程」を楽しむのが良策。
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