星降る夜にあの場所で

ステーション エージェント(原題)の星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

4.1
「1人にしてくれ!俺の事なんてほっといてくれ!」
「もう誰とも関わりたくないの…気持ちは嬉しいけどそっとしておいて」

こんなに心配してるのになんで私がここまで言われなければいけないの?
もう勝手にすればいい…

またそれ以前に罵声を浴びせられることを回避するため、いかにも心配しているかのような口調で、
「今はそっとしておいてあげようよ。そのうち元気になるよ」
なんてこと言う人。

果たして、
「1人にしてくれ!俺の事なんてほっといてくれ!」
「もう誰とも関わりたくないの…気持ちは嬉しいけどそっとしておいて」
といったようなことを言う人が本当に一人になることを望んでいるのでしょうか…

中には数日間で元通りになる人もいるでしょう。
この作品にはそうではない人たちとの交流がテーマになっています。
これといった劇的な展開もなく、普通に私たちの周りにも起こりうる内容で構成されているのがいい。

私たちには彼らの中に踏み込むメリットなど皆無です。
そんなことをしようものなら嫌な気持ちにさせられるだけ…
私たちは、彼らが抱えている苦悩の中に灯をともせるような魔法なんて使えやしない。
深く関わることなく、見てみない振りするのが一番。

私が小2の時、祖母と二人で山登りをしました。
途中苦しくて涙も流しました。
おんぶをねだったりもしました。
何とか登り切り、弁当を食べながら祖母は私にこんな話をしてくれた。
「泣いてる子がおったら、どうしたの?って聞いてあげるんや。一人ぼっちの子がおったら、一緒に遊ぼうよ!って誘ってあげなさい。ただな大人になるとな寂しくてもみんな泣かんようになってまうんや。それでもな、ばぁちゃんの言う通りにしとったら大人になって泣いてなくても泣いてる人がわかるからな。大人になっても続けるんやで。ばぁちゃんの孫やったら出来んことはない」
そう言って指切りまでさせられた。
あれから数十年、故浅野みつえさんの孫という理由だけ(大好きな祖母だったので私にとっては十分な理由(笑))で約束を守り続けてきた。
「もうホントほっといてくれよ!迷惑なんだよ!」
なんて言われたことも何度もあったが、仲良くなってからはそんな彼らにどれだけ助けられ、どれだけ学ばされたことだろう。
山の頂上で祖母が私に教えたかったことは、見たことのない美しい風景や単なる思いやりということだけではなく、諦めずに登りきらなければ決して巡り合うことが出来なかった彼らとのかけがえのない出会いだったのかもしれない。

私は契約していないので分かりませんが、今ならもしかするとNetflixやHuluなどの外資系動画配信サイトで観れるのかな?
と思いupしてみました。
主人公がピーター・ディンクレイジであるというところが色んな意味で素晴らしい☆彡