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ウォールフラワーのshinoのレビュー・感想・評価

ウォールフラワー(2012年製作の映画)
4.6
「今この瞬間こそ…僕らは無限だ。」

思い出すだけで、胸の奥がぎゅうぅってなる10代の頃の一瞬の煌めき゚.+° 無限を感じる瞬間…私にも、確かにあった…!笑

友だち0人、無口で内気。高校デビューも不発に終わったチャーリーは、まるで誰にも気づいてもらえない壁際にひっそりと咲く花(ウォール・フラワー)。
意を決して話しかけた上級生のパトリックと、奔放で美しい義理の妹サムとの出会いで、彼の世界が動き始める…

この映画、すっごい好きでした♡
まず主役3人の魅力に悶絶…!

繊細な演技の光る、主人公チャーリーを演じるローガン・ラーマン、好きな顔。

ゲイ役が超ハマる!オリエンタルな魅力を醸し出すエズラ・ミラー、はい、もっと好きな顔。ファンタビで変な髪型過ぎて気づかなかったよ。笑

そして今や魔法界を飛び出したエマ・ワトソン!
自分を大切にしてくれないダメ男ばっかり好きになっちゃう…妖艶で奔放で勝気なティーン役。もう超絶かわいかったです♡♡

エマちゃんの長所というか…どんな役をやっても、芯にある聡明さを失わない所がいい。

ロッキー・ホラー・ショーのパロディを熱演するシーンも、「これ振付練習したやつだ♡」って兄妹でキレッキレダンスを踊り出すシーンも…
もう目がエマちゃんを捉えて離しません。笑

家でパーティーを開いて薬でハイになったり〜は日本人からするとちょっと共感し難いけど、学校で居場所を作るのに必死だったり…ちょっと誰かと話せただけで一喜一憂したり…気になる人がいるのになんとなーく流れで別の人と付き合ったり…苦笑
身に覚えがあるもの、一つはあるはず。

10代がそれぞれ抱えるもの。
脆くて不安定で、ときにイタくて儚くて、それでいて凛として美しい。
キラキラした青春の疾走感だけを描くのではなく、個々人のトラウマや傷に優しくフォーカスしたシーンがすごく響いた…
頼まれてないけど、全員をぎゅうぅーーって抱きしめたい、無性に。笑

最後にチャーリーが確信した人間の真理。
トンネルから夜のネオンをまとった街に抜けるときのあの疾走感と、それにリンクするラジオの音楽…!

自分の青春時代をふと思い出すように、見返したいステキなシーンに溢れています。

今となってはもう…無限を感じるよりも、終わりがあることに確かに気づいてしまった…という年齢だけど。
だからこそ感じられる一瞬一瞬の素晴らしさみたいなものを、じーんとかみしめて生きていきたいなって思いました。
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