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ウォールフラワーのHALのレビュー・感想・評価

ウォールフラワー(2012年製作の映画)
3.8
Why can’t you save anybody? (どうして誰も救えないんだろう?)

17歳。
トンネルの夜。
夜風。
キス。
ミックステープ。
絶望と希望の間のキス。
隣に座って泣く夜。
高校卒業。
あの夜に聞いた曲。

エモいってコレのことですよね?切なすぎて死んでおりました。狙いすぎてあざといくらいに見える。

もうね嫌なの。10代20代が一番輝いてるなんて。取り戻せないあの頃を、映像の中にだけ見て泣くなんてもう嫌なの!!言うてもあんなキラキラした青春は過ごしてないけどな!!笑笑

30代になった今も、あぁ、輝かしい思い出を作ってるなぁって思うことはあるけれど。でもひらけた未来しか無かったあの頃には、敵わない。

ラストの言葉でふと思ったのは、大人になって、青春の思い出は「いつか色褪せる」とあの頃は思ってたけど、良い思い出って色褪せないよ、、、褪せていくのは悪い記憶だけ。

今見ると端役まで豪華すぎる顔ぶれですね…。エズラとエマがあまりにもヨーロッパ感出すので、アメリカンさが無さすぎる(エズラはアメリカ人だけど)。エズラもエマも、ここではあまり演技うまく見えなかったな、、、エマのアメリカ訛りもすごい違和感で、、下手とかではないのだけど、、芝居かかりすぎというか。私の思い込みかな。

みんな言うので気になってたのだけど、方向性は違うものの、細部まで『最初で最後のキス』に似てますね…。
「どうして私たちは、ひどい扱いをする人を選ぶの?」←これも。でも優しい終わり方に安心した。
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