Aya

マジック・マイクのAyaのレビュー・感想・評価

マジック・マイク(2012年製作の映画)
3.5
2015年、あれだけ「マジック・マイクXXL」をギャアギャア言っているので、1における自分の立ち位置をしっかりしておこうと思って。

ご覧の通り、京都ではやってなくて、わざわざ心斎橋のシネマートまで一人で見に行ったんだよ!

まだまだチャニング・テイタムのこともよく知らず、ソダーバーグへ自身のマジストリップ経験企画として持ち込んだ若造、程度の知識とマコがボンゴ叩いてる!と聞いてそこそこウキウキしながら見に行ったら、非常にソダーバーグ色の強い映画でして。

一番私がこの映画が魅力的だな、と思ったのってマイクが良い奴で自分の夢に向かって頑張っている、ところでありまして。

ストリップ→3P→現場の工事仕事
の冒頭の流れでわかるようにめちゃくちゃ真面目な奴。

自分のやりたいこと、というよりは自分の得意なことで大金を稼ぎ、なんとか家具デザイナーという夢を叶えようと努力するところが涙ぐましく、恋する相手も真面目な医療助手。

ただでさえ夢と現実の狭間でグラグラしてるのに

「本当の俺はステージの上のマジックマイクじゃないんだ!」

と苦しげに言い放ったとき

「じゃあ本当のあなたって何?」

と問われると、答えられない。

彼はずっと悩んで悩んで、そして色んな人に色んなことを言われた末にとった最後の行動。
とても感動的です。

シュワルツネッガーのモノマネが得意(マジでそれしかできないw)という教え子アダム。

若く擦れていない少年がすっかりその快楽の世界に溺れてしまい、自分の責任はおざなりになり、夢のまた夢を平然と語る姿にマイクは自分がしてしまったことの軽率さ、そして自分の違う姿を見てしまう。

ビルドゥングスロマンなのです。

ストリップのシーンは華やかに作り込まれ魅力満載でなんの問題もない。(てかもっと見せろ!)
最高にカッコいいmale entertainerっぷり。

女の子にきゃあきゃあ言われパンツには1ドル札がぎっしり。
でも一歩裏に帰れば、キッチンの上に卓上鏡を置き、足の毛を剃る。

もう明らかにこの場所は昔ダイナーだったし、オーナーのマコはでかい夢を語りバブリーなパーティーを開きながら、楽屋は改装すらしてないわけですよ!
ここだけで涙が出る。

自分で衣装の調達、補強。
手に入れた1ドル札は丁寧にしわを伸ばし、重石を乗せる。

夢の一寸先は闇、がめちゃくちゃスマートにわかりやすく演出されていますね。

2では俺たちのお祭り映画になっていますが、1ではそれぞれのキャラの名前さえうろ覚え。
ストリップシーンはエンタメ度、エロさ、という意味でもかなり抑えて作ってると思う。

マコはすごかったよw
自慢の筋肉をこれでもかと見せつけ、40過ぎてオーナー自ら肝心なとこでストリップを披露!
まさかボンゴまで叩いてくれるなんてww
シャレわかりすぎだろw

だからですね、2には上記魅力的に感じた要素がごそっとないわけですよ。
なのにあの多幸感を生み出されたのはなぜなんだ・・・例えて言えば

彼の仕事熱心なとことか、なんだかんだ浮気しても私のとこに戻ってきてくれるし、肝心な時に頼りになる、顔も体もタイプ★
が1だとしたら
2は全然仕事しないし、2股3股は当たり前、頼りにもならなければ顔もタイプじゃないのに大好き!

みたいなw


2016/7/21
KAVC 爆音映画祭にて二度目の鑑賞

普段見ていたテレビ放送分と編集が全然違うぞ?!?!
話を知っているので後半に向けての切なさがハンパない。
アレックス坊や・・・。