クレミ

人魚伝説のクレミのレビュー・感想・評価

人魚伝説(1984年製作の映画)
3.9
レビュー500本目です。
500本目何にしようかなぁなんて考えてるうちに、気付いたらこれになってました。

パッケージやタイトル、予告編から見てもうちょっと繊細な映画なのかと思ったら全く違った。土地開発のために夫を殺されその罪を着せられた海女さんが「どうせキ◯ガイやぁ!!」と血に濡れながら殺戮に殺戮を繰り広げるブッ飛びバイオレンス海女ムービー!

正直ストーリーは支離滅裂で論理的説得力はあまり無いものの、そこをパワーだけでゴリ押してしまえる圧倒的迫力とテンポ。主役の白都真理の演技はもっと賞賛されるに値するほど素晴らしく力強い。最後の100人斬りシーンはもはや笑えてしまうほどの名シーンで、カメラ回しも凄い。

ぶっ飛んではいるものの、ふとした時に見せるカットや海の中でのシーンはとても美しく叙情的で、またそこが本編ストーリーと妙なコントラストを成していた。
「人魚伝説」なんだもの、もうここまできたらリアルさなんか求めねーよ、もっとやっちまえよ!海女!という気持ちになってくる不思議な映画。

海女ってすごいんやなあ(小並感)
クレミ

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