Jeffrey

人魚伝説のJeffreyのレビュー・感想・評価

人魚伝説(1984年製作の映画)
4.5
「人魚伝説」
‪ ‪ ‪ 冒頭、スナックで北酒場を歌う男。幻想的な音楽と共に海女が海中に沈む描写。小魚、爆発、陰謀、復讐。髪を切り燃やす…本作は池田敏春が描く壮絶な復讐劇で主演の白都真理がその美貌とは裏腹に鬼と化す。物語は殺人現場を見かけた夫が水中銃で殺され、新妻は濡れ衣を…一体何が起こって‬いるかを調べるべく町の権力者に近寄り、復讐を遂げて行く。本作はATG映画の中では娯楽性が強く見易い…だがスプラッター並みに血飛沫、断末魔と痛々しい場面もある。本作は原爆誘致の為に夫が殺され、こんなくだらない事で殺害され成仏できないねと妻が復讐し夫を成仏させる映画でもある。終盤の陸橋‬での海女対数十人の関係者との闘いを映したシーンの長回し、後退するカメラは凄いの一言。そして駆け付けた警察等を波風、雨を味方にし薙ぎ倒す。そして今海女は人魚になりその村の伝説となる…この映画の画期的な点は不吉の象徴とされる人魚が出現する作風は不幸的な末路を迎えるのが一般的だ‬が本作は真逆…ネタバレになる為これ以上は言及しないが。余談だが曰く付きの作品とされる本作は撮影現場の波切漁港の堤防で池田敏春の水死体が発見された話は有名だ。ご冥福をお祈りする。日本書紀にも記載されてる人魚、それとは異なるが女優 白都真理の笑顔無き表情、滑かに海を泳ぐ姿は神秘的だ‬。この映画何が凄いって夫を殺害され復讐の鬼に変貌した嫁の破壊欲動を剥き出しにし昨日とは、まるで異なる性質に変化した人間を描いていて凄絶だ。クライマックスは地獄絵図で白都真理が血で染まる復讐劇を見せる…