塩

ビル・カニンガム&ニューヨークの塩のネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

1978年から40年近くにわたり『The New York Times』紙に名物コラム「On the Street」を連載してきた青いシャツにカメラをぶら下げたビル。
『最高のファッションショーは常にストリートにある』自転車を颯爽と漕いで、認めないとシャッターを切らない自分の中の美を探し求めにNYの街中へ。
ニューヨーカーのリアルなファッション、見たままを感じたままに写真を撮る、そこに感想などいらない。それは半年後のトレンドになることも。
お金をもらわなければ口出しされない、自由より価値があるものはないという信念に好き放題シャッターを切りまくる。
ご飯や恋愛にも興味はなく、いやそこに費やす時間がないようで。パリコレでも正面ではなく、側面で新しいスタイル・シルエット・色使いをちゃんと見ててモデルではなく主役はちゃんと洋服。
ファッションとは身体に装いを凝らす芸術とも。

美を追い求める者は必ずや美を見出す。

普段は撮る側の79歳のビルを撮影し取材するのはなかなか興味深く良いドキュメントだった。
塩