くう

静かなる叫びのくうのレビュー・感想・評価

静かなる叫び(2009年製作の映画)
3.6
89年、モントリオール理工科大学で起きた実在の乱射事件をモデルとした作品。

事件の背景にはそれほど斬りこまず、恐怖とトラウマを断片的に繋いで見せていく。大袈裟な描写では無く静かな劇伴と緊張感のあるカメラワークでジワジワ迫る不気味さが凄い。

射殺された14人は全て女性。最先端の仕事を目指せば結婚や子育てが障害になり、あきらめきれず涙していれば嫌フェミに撃たれ、トラウマにまで立ち向かわなければならないという女であるだけで何重もの苦難を負わされる状態。

だが、苦難の状況からのラストが良い。何人撃とうが母は死なないし母は強い。
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