私の映画

静かなる叫びの私の映画のレビュー・感想・評価

静かなる叫び(2009年製作の映画)
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実際にカナダの大学で起こった銃乱射事件。女性に対して歪んだ思想を持ちその逆恨みでたくさんの人の命を奪った。事件に巻き込まれた様々な人のつらさがダイレクトに頭の中に流れ込んできて観ていて苦しくなる。助けられたかもしれないのに、助けられなかった、という自責の念にとらわれ自殺してしまった青年は、正義感が強く、勇敢で、人の為に尽くし、この先もたくさんの人に愛され生きていける可能性が無限にあった、そんな青年の可能性を奪った犯人の罪は重い。この青年のような若者の命がこの事件によりたくさん奪われた。家族や友達、恋人を大切に思い嫌なことがあっても負けず若い日々をひたむきに生きていた彼らの命が。わたしだってフェミニズムについては殆ど何も知らないけど、この犯人は正しい知識を身につけていなかったのだろう。理工学部に通っている=フェミニストって短絡的すぎる。この犯人は事件後自殺し、苦しみから解放されるが、残された者たちはそのいっかんの事件によって失われた人々の命の重さや傷つけられた心に、一生向き合わなくてはならない。最後生還した女性は当時からの夢だった仕事に就き愛する人のこどもを妊娠する。この後彼女はどういった選択をしたのか。面接官の言葉が過ぎる。女性、妊娠、仕事…こういう答えの出ない問題について社会がもっと寛容であれば良いのにとかわたしはどうしても理解を求めてしまう、だってじゃないと共存していけない。優秀な人材は男女関係ないのだから。

とても星などつけられない映画だけれど、この映画を観た人たちがどういった感想を抱いたのか知りたいと思った。
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