設定は過去小説などでも使われてきた<赤ちゃん取り違え>。
是枝監督の「そして父になる」的な今作ですが、何しろイスラエルの子とパレスチナの子だもんでさあ大変!
湾岸戦争の折、ミサイル攻撃から非難する際に起きた間違い。
片や父が軍人で、息子も軍を志願していた。
人種的政治的なギャップはさあどうなるか!?
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以下、映画をご覧になった方、たぶん観ない方(?)はお読みください。
もう大変なことに発展するのではないかと思っていたら、意外に結論に向けておとなしい展開。混乱した状況も、父と父、本人同士と急進的な兄らが徐々に和解へと向かう。結局はどの国でも占領状態でも親子は親子であり、親は親を理解する。
最後選んだ道はやや遠回しな提示ですが、この状況がイスラエルとパレスチナの和解に向かうといいなと。この映画が双方を落ち着かせ、自分たちを顧みるきっかけになったらいいなと思います。