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身をかわしての一のレビュー・感想・評価

身をかわして(2003年製作の映画)
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『アデル、ブルーは熱い色』でもテーマのひとつだった出自からの逃れられなさってやつが、今回は青年たちに演劇を教える教師の口からそのまま発せられていた。ロールを演じるとき一時でもその拘束から放たれるリディア(扇子ぱたぱた風通しがいい)たちに対して、最後まで自分から自由になれなかったクリモ。その克服できなさがたまらなく切ない。僕はクリモだし。『アデル、~』とセットで。僕はアデルだし。あとサラ・フォレスティエ可愛い。
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