アップアップアップ、画面ゆれゆれ、でとにかく疲れた。
すぐ喚き立てる人も、もだもだした恋愛と嫉妬も、自分の欲求を他人におっかぶせるのも、他人の恋に口を出す友達も、全部きらい。これがみずみずしい思春期ならばわたしは絶対に戻りたくない。
(おそらくあまり裕福ではなく、移民が多い)郊外団地の若人の話し言葉はクレオールみたいに聞き取りにくく、そのリアルはこちらを余計にやきもきさせる。また車での一件は、若人たちをそうさせているのは大人だ、と見せているし、その後の発表会ではそういった大人たちのありようも全てではないことが示される。
先生に「自分を解放して」と言われた直後の一瞬の横顔はグッときた。