MinaMi

風とライオンのMinaMiのレビュー・感想・評価

風とライオン(1975年製作の映画)
3.1
20世紀初頭のモロッコの利権を狙う欧州米国とベルベル人の首領ライズリとの戦いを描く。
ショーン・コネリー演じるライズリがかっこよすぎて、しかもどう見ても欧州人、モロッコの肩を持たずにはいられなくなる。女子供を誘拐した卑劣漢にもかかわらず。
一方でセオドア・ルーズベルトも飄々と好演している。テディベアで有名な彼が熊について語るシーンが印象的。強いけれど孤独で嫌われるアメリカのようであるとグリズリーを形容するが、熊に襲われたのではなく、人間が熊の生活圏を侵しているのだという点では、熊はある意味アフリカでもあろう。
風のように全てを薙ぎ倒すアメリカと、強く誇り高いモロッコの対比がテーマだが、それは同時に熊という表裏一体の存在でもあると言える。
戦闘シーンもなかなか派手で期待したよりもエンタメ作品だった。
ISにもつながる因縁の発端が垣間見れて面白い。
そして、スルタンは意外と辛いらしい。

・脚本 6/10
・演技 6/10
・演出 6/10
・音楽 7/10
総合点 25/40
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