[エマニュエル・セニエを見る映画]
ミミのエマニュエール・セニエが、あまり好みでないと思いながら観ていたし、ミミがオスカー(ピーター・コヨーテ)に迫る所は、一方的で、退屈だと思って観ていた。
しかし、後半立場が逆転してからは、話に引き込まれ、ミミも嫌いではなくなり、最後にはあの展開。
狂言回しのようなナイジェル(ヒュー・グラント)とその妻(クリスティン・スコット・トーマス)の眼を通して進む形ではあるけれど、まさかの結末。もう少し、どうにかならなかったなかな。けれど、そこがとことんまで描くロマン・ポランスキーという事なのだろうか。
ロマン・ポランスキーの映画だから観てみたのだけれど、とにかく、エマニュエル・セニエが印象に残る。彼女は、ポランスキーの実際の妻。前の妻のような惨劇は無く、今の所は健在のようだ(2020.3.14)。