前作で帰投したプレデターの亡骸の胸をぶち破って出てきたエイリアン。
そこからの地続きで話が始まる。
なので開始1分で、生まれてくる。
そう、エイリアンは生まれてくる宿主の遺伝子が組み込まれる。
つまり、プレデターの遺伝子が入ったエイリアンが爆誕。
シリーズ最強と言って良い。
それどころか“クイーン”なので、自らもエイリアンを生み出せる。
そんなこんなで、最初からお祭り騒ぎ。
『エイリアン』シリーズで初めてではないか、ついに、こいつらが地球に降り立ってしまう。
今までは宇宙空間で彷徨う宇宙船の中か、エイリアンを作り出した異星人の駐屯地的な別の星か、リプリーが流れ着いた囚人が集まる星か。
前回は地球だけど、地下と南極付近だったし、そう言う意味だと人類の本家の地球の普通の街に初めてエイリアンが降り立ってしまう作品。
ここまで、散々リプリーが「あんな奴、地球に持ち込めるか!」と断固として阻止してたのに、プレデターの宇宙船が奴にめちゃくちゃにされて、地球に墜落してしまう。
しかしながら、エイリアンはまったく衰えず、プレデターエイリアンクイーン始め、卵を生みつける奴も地球の大地に飛び出してしまう。
そこから穏やかだった郊外の街が一気に奈落の底に。
色んな人間がいて、アメリカのお馴染みの日常的な家族や若者や保安官の生活がもうパニックになっていく、、、。
何回か観てるけど、冒頭のタイトル『AVPR』。
“R”って何よ、と初めて気付いた。“Requiem”、レクイエムの“R”だったのか。鎮魂歌、、、。
そして、何回か観てて、これは毎回言いたいんだけど、プレデター、宇宙船が地球に墜落したことを把握して、やってきた別のプレデター。
自分の星から、情報を得て、体1つと、仮面と鞭をパッと取って、ザッとすぐさまやってくる様はめちゃくちゃかっこいい。
だけど、なぜ1人で来るのか。
もうこの時点でもっと軍隊で来い。
せめて、1人で来るなら武器を現地調達みたいなことせずにもっともっと有り余る軍備をして来い。
なんで、それでやれると思えるのか。
ついでにもう1つ。
このプレデターが1人で来たのは、おそらく隠密行為。忍者みたいなもの。
だから、1人でエイリアンの痕跡を辿り、エイリアンも味方のも証拠を隠蔽しながら親玉に詰め寄る。
その、隠蔽の“謎の液体”。
なりふり構わずかけまくる液体。エイリアンの血液並みに、かけると溶けまくる液体。
それ、、、、何リットルあるの、か。
見た目が小さい容器でドバドバかけてるけど、その勢いでかけてたのなら、そんな容器の1つや2つでは足りないぞ。おかしいぞ、それは。
いろいろ言いたいことはあるけど、AVPの2作は地球を舞台にした地球外の2大覇者の異種格闘技デスマッチとして観れば、それはそれで楽しい。
だけども、この2の最後はやっぱり納得できるかは別だけども。
いくらなんでもその全てを無に帰す無理矢理の人間の横槍は反則。
まぁそれも含めて地球にエイリアンが降り立つと手に負えない、ということは確実だということが明白になる作品。
あの軍役帰りの女性はポストリプリーだったんだろうな、きっと。