豚肉丸

ザ・ギニーピッグ マンホールの中の人魚の豚肉丸のレビュー・感想・評価

4.6
マンホールの中を探索することが趣味の絵描きの男は、美しい人魚と出会う。家に連れて帰って彼女の絵を描き始めるが、彼女は怪我していて...というお話

血肉の華と並ぶぐらいの大傑作。前作の『ノートルダムのアンドロイド』の印象が薄かっただけに、インパクトのあるビジュアルととにかく気持ち悪いゴアと、対比するように美しいストーリーに唖然とさせられた。
徐々に身体が腐っていくマーメイドの女と、それでも彼女を愛し続け彼女の絵を描く男の構図はまさに純愛なラブストーリー。種族を超えたラブストーリーは多くあるが、身体が腐食していくラブストーリーは滅多に無い。

ギニーピッグシリーズなのでゴアは物凄いのだが、この映画はシリーズの中でもずば抜けてゴアが凄かったように思える。パッケージにもなっている腐敗する身体は頭に残るのだが、その上に身体中から虫やドロっとした膿が溢れ出すので正直滅茶苦茶気持ち悪い。「身体切断!」などの直接的なゴアはこれまでに比べると少なくて、その代わり1時間の殆ど身体が腐敗していく様子を見せられる。想像以上にキツくて気分が悪くなったが、それでも愛は美しく綺麗であった...虫も膿も湧き出るけど...


これでLSDと総集編以外のギニーピッグシリーズは全て観たことになるのだが、血肉の華とマンホールの中の人魚がトップクラスに面白い。それ以外はまあ微妙な出来が多いんだけど、この二つを観られただけでも良かった。大満足。
豚肉丸

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