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ウォーム・ボディーズの380のレビュー・感想・評価

ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)
4.6
実はゾンビくんがお花を手に持ってるジャケ写でわりとイチコロ。もしかして良い感じなのでは…と常々狙っていた。やっとこさ気分が乗って、そんで観てみたら

こんなに良い映画だったのなら、もっと早く観れば良かった!と思った。
ゾンビ系お化け系って事ならどうせあれなんだろうと思ってなかなか手付かずでしたが。

までも元々は終末論的な映画、結構好きです。会社行かなくて済むなんて、なんて素晴らしいんだろう!とか思うので。
世界中ゾンビだらけになってモールとかに住みたい。全部有んの。(物が。)


こうゆう映画のメイン・ターゲットは米のティーン層。そんな訳で子供向け特有の都合良過ぎる展開は有るにせよ、「良い物語」が共通して持っている要素がしっかり盛り込まれていました。


冒頭から悲しいです。何故なら死んでるから。主人公は既に死んでいるのです。
病人・怪我人を労わる本能のせいでしょうか、僕も含め観客は常に主人公の味方をしちゃいます。

こっからどうなるんだろう。って思いました。ヘルシーな女子の事を気に入ったりするって事は知ってましたが、まさかハッピーエンドになる訳ないと思っていました。だってもう死んでるので。

どう展開するのかなって謎でしたが…
したらああでした笑

2013年の作品ですが、予言的でもあり、なんか変な感じです。
壁、移民、マイノリティー、国籍民族人種セクシャリティーの異なる者らの共存、従来は認められていなかった婚姻の形などなど。

それとロミジュリ的なテイスト。バルコニーの場面もしっかり有り。

音楽等のアートはやはり生き物のマインドを捉え、動かし、共感を生んだりする。車を飛ばして「気分」が良い。「気分」って重要なのです。

貴様誰や。
自分が何者か。
何処から来て何処に行くのか。
目的は何なのか。

大事なこれらを巧く盛り込めてない映画が多い中で、この作品では割りと軽々と扱ってみせていた、そんな印象です。
学校の視聴覚室でキッズに見せても良い映画なんじゃないかぐらい思いました。そこはやっぱグロ描写も有るので…飛行機には難しいかな。

最後にじゃあ何故彼だけがああゆう感じに?って疑問ですが、
でもそうゆう人っていますよね。
ジャンヌ・ダルクだったり
坂本龍馬だったり
キング牧師だったり。
例えが相応しいかどうかあれだけど。
運命付けられてる人みたいな。
そう解釈しました。


ゾンビの映画観て
清々しい気分になりました!
なんてあんまり無いですよね。
希少。

したらやっぱり次は「ゾンビーバー」観なきゃ(嘘。観ない)。「高慢と偏見とゾンビ」は作られる前から絶対観るつもりだったけど(ナタリー・ポートマン出なくて残念)。
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