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スノーピアサーのtheocatsのネタバレレビュー・内容・結末

スノーピアサー(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ
テーマ壮大、展開陳腐矮小化の残念映画

ケムトレイル陰謀説がベースにあり、地球支配層が旅客機に装着させた地球温暖化防止の為の太陽光反射材空中散布が行き過ぎて、逆に地球寒冷化を招いたという設定。
生き残った者は地球生態系のミニチュアでもある「ノアの箱舟」的特別列車に乗り込み、十数年以上走り続けていた。
先頭車両には支配層が、最後尾車両には貧民奴隷層と階級分けがなされていたが、食料に仕込まれた謎の暗号に触発され、ついに貧民層の一斉蜂起が勃発した・・・


まずノアの箱舟列車という必然性が全然理解できず、何のために走り続けているのかも不明。
山岳沿いの線路なので雪氷が線路に覆いかぶさったりするが線路は破損せず、、ぶつかっても列車も脱線せずに走り続けてしまうという点でこれは無理筋ファンタジーなんだなと理解。

それ以前に列車内の反乱バイオレンス場面が緊迫感皆無。軽めの映像アトラクションとして何の心情経験も掻き立てることなくただただ過ぎ去っていくだけ。

人生すごろくみたいに列車を進むにつれて上流層へと近づいていくことになるが、その各々の車両の描写がこれまたリアル感皆無のファンタジーでしかないので呆れ鼻白むしかなし。

第一生き残りの人間を乗せているとは言ってもキャパが少なすぎて、あれじゃせいぜい数百人レベル。スペース的利用法的に無駄だらけと、現実的説得力を完全に無視したのはまずかった。

下層民用の食料プラントに使う原料供給だって・・・とまじめに考えだすとさじを投げたくなる。

そして落ちが「上と下が通じての計画的人口数調節」というのでは、何かで以前見たような陳腐臭プンプン。※本作オリジナルかもしれないけれど・・・

というわけでポジティブさが全然得られない無駄な2時間でした。1.5倍速から1.7倍速にしたので少しは短縮できたけどさ。

マイナス三ツ星

012101
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