2031年。地球温暖化を食い止めるべく散布された化学薬品によって全てが雪と氷に覆われた世界。わずかに生き残った人類は永久機関によって動き続ける列車「スノーピアサー」の中で暮らしていた…
『殺人の追憶』『グエムル』の
!!ポン・ジュノ監督!!
によるディストピアSF！
彼の新作『オクジャ』を観るために監督作を復讐！
ー人類の存続には均衡が必要ー
あれ？平均点は低いが個人的には結構好きだったSF。
そもそも上記ストーリーのような世界観設定自体が珍しく、その時点で充分絵的にも楽しめる。
巨大なひとつなぎの列車の中で起きる最後尾の貧困層の反乱。彼らは先頭車両にたどり着くことが出来るのか！？
といったシンプルな作り、ハードなSFとはいえど単純に説明したら
"敵を倒して次の車両に移る"
だけの映画なのでご安心を（笑）
英語・韓国語・あと何故か日本語もちょこまか聞こえてくるダイバーシティ豊かな感じも良い。
あの羊羹はしばらく食えない。
出演陣が異様な豪華さ！
主演はクリス・エヴァンス！
キャップがこんなところで小汚くなってる！やはり正義感溢れるリーダー役はピッタリだ。終盤の独白のえぐさは彼の出演作の中でも屈指だけども…。
そしてやっぱりこの人ソン・ガンホ！
ポン・ジュノのお気に入り！ヤク中のエンジニア役なのだがやはりダメ男が似合う。
でも監督のお気に入りなのでなかなか死なない（笑）
娘役はまさかの『グエムル』でも娘だったあの子かしら！？
あとは大御所ジョンハートやら出っ歯ティルダスウィントンやら変顔ユエン・ブレムナー、そしてラスボス感強いエド・ハリスなどなどが多数出演していた。
個人的には格闘技強いあんちゃんが好きでした。
終盤のネタばらしもSFらしくてgood
しかし、最後の最後はちょっと好きになれないなぁ……。列車と違って前半から失速してくのは残念。
ただ韓国の監督がここまで豪華にハリウッドのキャストを使って80%以上英語で作品を作っていることが凄いのだ！！
日本人よ！！もっと危機感を！！！
さて次はやっと『オクジャ』！！
ポン・ジュノのハリウッドデビューを観たい方、ディストピアSFが好きな方、そして世界の車窓からが好きな人にはオススメの作品。
