ずん

スノーピアサーのずんのレビュー・感想・評価

スノーピアサー(2013年製作の映画)
3.0
当時気になってたけどなかなか観る気になれなかった作品。

地球温暖化を食い止める薬を撒いたせいで氷河期が再来した地球。

唯一の生存者達は走り続ける列車に乗って生活していた。先頭車両の上流階級の支配により、後方車両は奴隷の扱いを受けるのだった。

列車である必要性ある?

一言で言うと粗探ししたらキリがない映画。この設定を受け入れられるかどうかで楽しめるかどうか分かれる作品だと思いました。

これを言っちゃうと話が終わっちゃうけど列車が世界中を走り続けるって設定にまず無理がある。
メンテナンスなんてしてる様子も無ければ雪が降り続くのに除雪せずに走り続けられるものかー。

主人公は列車の最後尾の車両で奴隷として毎日酷い扱いを受けており、ある日密かに計画していた上流階級撃墜計画を実行する。

トンネルを貫通させた次の車両の霊安室みたいなところに沢山の引き出しが!
その中にしまわれてるのが人間とか斬新過ぎ!どうやら薬中になるとしまっちゃうおじさんにしまわれちゃうみたいです。

続いては顔面マスクの殺人鬼ブース。ガッツリマスクで口だけしか出てないけど前見えてる?

そこを突破したら水族館の様な景観の隅に佇む年に2回しか食べられないという美味しいお寿司が待ち受けてます!
うん、その車両必要ないよね。

植物を育てるブース、家畜ブースを抜けて、続いてはこの列車は教育にも熱心、学校ブース!
上流階級の子供達が楽しく列車の開発者とエンジンを崇めてます。

ここでお気づきでしょうか?暴動が起きた時に最初に餌食になるのが子供達ってことです。

動線が一本しか無いからしょうがないかもしれないけど、どのブースも生活感なし、そもそも必要なのかと思わせる施設ばかりで、クラブのぶっ飛びブースは学校行く子供達が通るのか?とか上流階級の人達はどこで寝起きしてるの?とか細かい疑問がたくさん出てくる為、粗が気になっちゃってストーリーに全く入り込めなかったです。

ラストもツッコミの嵐でした。この列車、動力がまさかの人力!

奴隷のさらわれた子供がせっせと石炭燃やしてるの見た瞬間は唖然でした。

ラストの黒幕もお口ポカンだしあのおじいさんドMか!
無理矢理感半端ない。徐々に匂わせ盛り上げてく方が良かったと思います。

何はともあれ、列車内の密室感は上手いこと演出出来てたのが唯一の救いです。

ツッコミの練習に打ってつけの作品だと思います!
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