ほとんど予備知識なしで見た。
ポルトガルが舞台。白黒の何とも気だるい空気感。
結論から言うと、最後まで観ると【当たり前だが】第1部の気だるさや映画全体の構成やタイトルの「熱波」の意味が分かってくる。
だから、一度観てからまた第1部を観ると、「なるほどー」と思えるんだろうけど、
これの2度目を観るより「おっぱいバレー」を選んでしまった^^;^^;
正直あの第1部に再チャレンジするのは気持ちと時間がある時にしよ。
第2部の「熱波」と言うタイトルの意味がナレーション回想中心の展開で分かっていくところ、
モノクロに加え、何箇所か完全サイレントになる部分、
だからこそ、密かに想いを寄せる2人が視線を交差させる撮り方、
裸で抱き合う2人の陰影の美しさ、
謎めいたワニなど、
確かに第2部になってからは、今までにないタイプの映画のフォルムを楽しむことができた。
ただ、第1部の意味するところなど、ピンとこなかった部分の方が多かっかな。
ネット情報によると、ポルトガルで欧州諸国の中で最後まで植民地を持っていた国らしい。
第2部のアフリカの植民地で、お嬢様として果たせぬ恋に身を焦がす人妻や流れ者の青年が、第1部のピントがづれた老人になっているあたり、
国の華やかなり過去と行き場を失いかけた現在を映し出している共、見えるのかもしれない。