パケ猫パケたん

Strange Circus 奇妙なサーカスのパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

Strange Circus 奇妙なサーカス(2005年製作の映画)
3.1

『奇妙なサーカス』(2005)


園子温監督作品、彼のオリジナル脚本でもある。

歪んだ家族関係を持つ、美貌の官能小説家の女(宮崎ますみ)と、新たに彼女の担当となった若い男(いしだ壱成)とのインモラルな世界を描く。

映画は、まず、祝祭的で秘密的な、寺山修司を彷彿とさせる、チープなサーカス或いはパーティから始まる。グラン・ギニョール的な妖しげな空気。暗い。

一転して、舞台は白亜の殿堂みたいな豪邸での、インモラルな世界。明るい画面。

暗い画面から明るい画面へと、夢想的な画面から、寒々としたリアリティーのある画面へと、展開される、そのギャップみたいな違和感がずっと続く。
 
どこまでが小説なのか、どこまでが現実なのか、或いは、全てが小説(幻想)、全てが現実、ラストシーンを観終わっても
判然としない。投げっぱなしないい加減さがある。ただし、オイラは、園子温監督は『愛のむきだし』(2008)から覚醒した監督と思っているので、その助走路である、この作品を特に、貶そうとも思わない

宮崎ますみたん👩✨が、充分に熟しており、やはり淫靡で美しい。映画及びドラマの、彼女の過去作品を調べてみると、本数が少ない。この美貌なら、演技力もあるし、もっと売れても良かったと思う。

宮崎ますみは、全裸で濡れ場を演じている。美しい✨ 低予算なので、全般的にチープ気味な演出なのだけれども、彼女にかかる全画面が、美魔女の美しさに満ちている。バラの花🌷に包まれた、棺の中の彼女がアーモンド・アイを見開くところなど、女吸血鬼みたいで、神経がざわついた。また、横たわってヘア・ヌード▼(たわわ)を晒しておられるよ、お宝映像じゃ。更に、小学生の格好をして、小さめの体育のジャージにナイス・ボディーを包んでおられるので、尖った乳首がエロく、何かのコスプレかな~

なので、宮崎ますみたん👩✨が美しく撮られているので、ポンポさん理論信奉者のオイラとしては、合格としたい。

ストーリーの内容は考えると考えるほどに、気持ち悪く成りそうなので、『ドグラ・マグラ』的な迷宮である事は明らかなので深追いはしない。

劇中、バッハの名曲、チェンバロ協奏曲第五番ヘ単調「ラルブ」が流れているので、選曲で映画の均衡を保とうとする園子温の、この辺りのセンスは巧い。➡️ただし、この名曲が使われた、ジョージ・ロイ・ヒル監督の秀作、『スローターハウス5』で口直し、いや、目直しをしたいかなぁ(>_<)➡️ ただし『スローターハウス5』もカルトな内容の映画だったので、何かの機会で再鑑賞・レビューしたい

宮崎ますみと、その娘が余り似ていなかったのが残念。まぁ、宮崎ますみたん、みたいに成熟した顔の、子役はなかなか居ないとは思うが。

そして、いした壱成が好演をしている。


💄💋💃🎪🏩

   ⬆️

パクりました🐱



2022年鑑賞 116本目