パエリア太郎

言の葉の庭のパエリア太郎のレビュー・感想・評価

言の葉の庭(2013年製作の映画)
3.9
僕も毎朝、総武線を使っているし新宿御苑も数える位だけどお散歩したことがあって、そして6月ですよ。
あっ!!俺のための映画だ!(ハードル低)
と思いました。

アニメの質感表現が凄くて、靴の木型をつくるカスだったりタオルの繊維だったり、そして何より雨、水が凄くて
いつも日常に有るものが瑞々しいと思えて、本当に感動しちゃいました。

僕は「秒速五センチメートル」ってアニメの主人公が嫌いで
彼って、昔の女の子を頭で肥大化させすぎて、風俗に通いつめては、あの女はタバコの匂いがした、ヤリマンだ!クソが。とか見下してるじゃないですか(脳内ストーリー)
かたや、今作は学校はつまらないけど、靴作りの情熱こそが社会と繋がれるかも、世界は開けるかもとひたむきな学生。好感度が違いますよね!!

実際、ラストは涙がとまらなかったり
先生がいう「靴がなくても歩けるように」ってセリフはそんな場面で上手いこと言おうとか、いじわるだなモーっ!!って声に出しそうでした。

ただ大きな不満もありまして、もしかしたら、僕だけかもしれませんが
先生は雨の中歩いてきたであろう足を裸足を平気で主人公に預けるんですよね、、、。
いますか?!そんな女性?!
臭いのある無しに関わらず、少しは躊躇ってあるでしょう!!?
差し出された足をべろべろ舐めろとは思わないですが
異性として、見てる見てないじゃなく、やっぱこの人ちょっと変わってるんだ、、、って気になっちゃいました。

そうなると、割とファンタジーだった、なんで何も聞かないのか、なんで気づかないのか、何で連絡先を交換しないのか、そもそも雨の設定ってなんでとかやっぱり綺麗なファンタジー要素が際立っちゃうとおもうんですよね。
足の匂いを気にする一発ですよ!!!
それで全て解決です!!!

でもコンパクトにまとまってることも含めて、いいアニメだなーって素敵は余韻が残りました。
パエリア太郎

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