MANA

言の葉の庭のMANAのレビュー・感想・評価

言の葉の庭(2013年製作の映画)
5.0
あの場所で、私……
あなたに、救われてたの!

雨の日、靴職人を目指す少年と女教師が出会う。人生に疲れた時、もう何もしたくない時……社会の喧騒を抜けて仕事や学校をサボりたくなる、そして雨の日が少し好きになる映画。


ああっ…!美しい!

鮮烈な緑。
雨と光の描写。
これは、世界一美しい映画。

雨女(※私です)には歓喜の映画。
ただでさえ外に出れば雨が降る体質なのだから、少しでも雨が美化されれば嫌な気分も晴れるもの。

気づけば私も、明日の雨を祈っている。


オタクのぼやき:
新海作品でダントツ一番に好き。
私の中で新海=言の葉と言っても過言ではないッッ!

"「愛」よりも昔、「孤悲」のものがたり"。

このコピーだけでもう美しい。
掛け言葉や言葉遊びをこよなく愛してきた私には、本作を表現する上でこれを超えるものはないと、なぜか勝手に自信喪失し地面にめり込むのであります。

ちなみに「言葉」のルーツは「言」+「端」だそうです。
製紙技術などない昔、パピルスや葉を紙にしていたからそこがルーツかと思いつつ語圏違うしなぁ…
じゃあ枕草子やら徒然草やら作品名に「草」がつくから文字や言語は葉っぱなのかなぁ…とか思ったり。

言葉のルーツを想像するのは人間の歴史を辿るようで面白い。

私も雨の日になったら誰かに会いに行くとか、そういうの好きだな〜
雨になったらあの映画館のあの席座る、とか。でもそれはお互いちゃんと決めたことじゃなくて、言わなくてもそういうルール的な、暗黙の了解的な。
そういうのが憧れる。

ほぼ新宿、池袋、日比谷の映画館しか行かないから、雨の日は"あの席"に座ることにしよう。
どうせ人間なんてみんなどっかちょっとずつおかしいんだから。

新海作品は小説版も激推し。
やはり言葉を語るには言葉がよろしい。