YuukiImazu

オン・ザ・ロードのYuukiImazuのレビュー・感想・評価

オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)
3.4
60年代のヒッピー文化に多大な影響を与えたジャック・ケルアック著「路上」の映画化作品。この原作、途中で挫折したわ。

「僕は狂った連中が好きだ。狂ったように生き、喋り、すべてを欲しがる連中。ありふれたことは言わない。燃えて燃えて燃え尽きる、夜を彩る花火のように」、この台詞に集約されているな。

欲望のままに、大胆に生きる若者から放出されるエネルギーは余すことなく映像に封じ込められている。広大なアメリカの風景の中を放浪する画の美しさにはため息が出るほど。さらに、映画を引き立てるジャズ、ブルースなどの音楽も素晴らしい。

享楽的でヒップな雰囲気を楽しめればアレやけど、抑揚のない展開が冗長過ぎて疲労感がパにゃい。旅の道中に出会う人との交流が弱く、ロードムービーとしての醍醐味がねーなー。破天荒でカリスマ的な人物ディーンを演じるギャレット・ヘドランドに突出した魅力が感じられないのも残念。

この映画は、アメリカ人にとっての絶対的存在の父親、それを探し求める旅を描き、徐々に不自由になっていくアメリカの姿をも感じられると思う。