幕のリア

刺青の幕のリアのレビュー・感想・評価

刺青(1966年製作の映画)
3.6
定期的に体が求める大映作品。
増村作品もそろそろ半分近く網羅しただろうか。

アヴァンタイトルのキレ!
ライティング、エロス、クライム、タイトル位置。

若尾文子様の着崩した首筋とデコルテから漂う色香。
背の白く瑞々しいキャンバスに蜘蛛を抱かせる彫り師。
身悶える背中に蠢くかのようでいかにも妖しい。

刃傷シークエンスのクドさがいかにも増村。
人間の生に対する執着、しぶとさ。

二人の豹変ぶりに眼を見張る程のことは無く、やや茶番感は否めない。
幕のリア

幕のリア