燦然と輝くエヴァ・グリーンの美裸身✨
作品をどれだけ語ろうと脳裏に永遠に離れないのは、まるでルネッサンス絵画か彫刻のような神が創りたもう彼女の肉体美。
彼女がふざけて腕に黒い布を巻いて、暗闇をバックに腕のない裸身のように魅せる姿はもはやミロのヴィーナスかサモトラケのニケか。
時代は68年、5月革命前夜のパリ。双生児は初々しいエヴァグリーンとルイガレルが演じている。
両親が留守のアパートにシネマテークで出会ったアメリカ人留学生のマイケルピットを招き、不思議で奇妙な三角関係同居が始まる。
無垢で物憂く官能的なモラトリアムな日々。
ベルナルドベルトリッチが儚く移ろう男女3人の青春を桃源郷的に描いていて、作品としても美しい。
でもひとたび彼女の肉体を前にすると、それ以外すべてが背景と化してしまう。
ちなみにエヴァグリーンで一番好きな作品は007カジノロワイヤル。
狂おしい呪縛に苦しむ妖艶なファムファタールとしてベストオブボンドガール✨
でも、エヴァの無垢な瞬間を永遠にフィルムに焼き付けた本作は忘れ難い。
それもまたベルトリッチの美意識の結晶だと思う。