早紀

ドリーマーズの早紀のレビュー・感想・評価

ドリーマーズ(2003年製作の映画)
5.0
久しぶりの2回目鑑賞。まず主演俳優3人が基本全裸ってのがすごい。性描写が強く、日本でここまでできる役者はそういないと思います。エヴァグリーンの見事なヌードと3人の美しさにくらくらする。

シネフィルのアメリカ人留学生のマシューとフランス人の男女の双子イザベルとテオ。偶然出会った3人はあっという間に仲良くなり、やがて性への戯れに興じるようになる。

一見奔放な双子ですが、実は精神的にすごく幼かったのだと分かります。これまで居た二人だけの世界に新しいマシューという住人がやってきて歓迎するも、彼は大人になれと諭してくる。それを心の奥で最後まで受け入れられなかった二人。一度見たはずのラストシーンは忘れていて、唐突な別れが切なかった。

3人が「はなればなれに」を真似してルーブル美術館を走り抜けるシーンとマシューが一本のバナナを三等分して、落っことすシーンの皆のリアクションの素っぽい所が好きです。

ヌーヴェルヴァーグ全く分からないので色々と見たくなりました。一つの時代が変わろうとしている時の脆くてきらきらとした青春映画。おすすめです。
早紀

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