かなみ

ドリーマーズのかなみのレビュー・感想・評価

ドリーマーズ(2003年製作の映画)
4.3
映画狂たちの叛乱。

閉鎖的な空間で繰り広げられる会話劇は、退廃的で基本的に倒錯している。
彼らは人生を謳歌するふりをして社会的に生きることを否定する。空想の世界に浸る若者というのはどこまで行っても浅ましく鑑賞者に映る。ありのままの彼ら愚かさが突如として鑑賞者に、非現実の愚かさとリンクして訴えかける。ドラマなどは無い。
暖かい色調はどこか生臭さが、美しい人物からは息苦しさが漂ってきた。
丁度いい馬鹿馬鹿しさだった。
かなみ

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