このレビューはネタバレを含みます
filmarksの抽選で当たった試写会に行ってきたのでレビューをば。
で、でたー、語り手による回想系映画は大抵名作の法則奴ーwwwって感じでした。あと、冒頭に説明不足だけどとりあえずインパクトのあるシーンから入り、物語の終盤で同じシーンが繰り返されることによって既視感を与えると共に素晴らしいカタルシス奴wwwwwwwでしたね。
まあ色々と良かったけど、とりあえず岡田君は演技がうまくて感動した。怒鳴ったところとか、ビクッとしちゃいました。
あとは義祖父の語りに始まるラストの展開は、どちらかというと戦争の記憶の継承を訴えるような内容になっていたかと。
今まで登場してきた語り手のおじさんたちがカメラ目線でもう一度語りかけてきたり、ふと帰り道の街を見渡すと幸せそうな人々がいたりと、映画の外の世界にリンクした感覚に襲われました。あ、これ映画館出たら三浦春馬がそこらへんにいそうだな、位の日常風景でした。笑
で、それで思ったのは、社長になってたおじさんが三浦春馬に「宮部の血を引くんだから大丈夫だ」みたいなこと言ってて、そうか、祖父である宮部久蔵の話から孫でプー太郎の三浦春馬が成長する話かぁとか思いながら途中は観ていたけど、実は三浦春馬は現代の若者を象徴しているんだよね。
義祖父が「(日本刀でマツノを守った)あれは誰だったのかな」っていうシーンも人の運命の数奇さみたいなものが表れていて、戦争体験講話のようなもので記憶を継承されるのことの大切さを訴えているようにも感じた。失礼な話だけども、本当に義祖父が言っていたようにあと十年もしたらこういう記憶の継承者っていなくなっちゃって、もちろん今でも失いつつある訳だしね。
まあとにかく良い映画でした。
追記。自分は原作を読んでいないどころかむしろこんなベストセラーというのも知りませんでした。ひえー