くま一家

永遠の0のくま一家のレビュー・感想・評価

永遠の0(2013年製作の映画)
3.2
長男(課題の一部として)とDVD鑑賞。
余程の理由がなければ、人が無慈悲に亡くなる「戦争モノ」は心底、生理的に受け付けないのです。これは自分の思想として。
百田原作は未読。
まずは俳優陣は非常に熱演。特に岡田准一は最高に惹き付ける演技でした。
全体的には心象複雑…。百田原作のアラや主張の部分×山崎作劇のガンバった部分(VFX)と足りてない部分(脚本や演出)×キャストの好演が入り交じった結果?無理にキレイに美化して見える印象と、隠しきれない思想的な違和感(これでいいのかなぁ?と)、それでも心に訴えかける戦時下のやるせなさ・致し方なさとその中での個々の人々の必死さ・真摯さ。
先人達の姿勢や犠牲には尊敬と哀悼を、でも戦争やその指導者には最大の嫌悪と断罪を。
評価が大きく異なるのも頷ける作品だと思いましたが、自分は岡田准一の分、プラスに傾いたと感じました。
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