今まさに入管法など日本でも騒がれていて、同じようなテーマなのでシンクロした。
懐深いところと、逆に振りかざした「正義」の罪深いところがあり、うまく視聴者の懐疑を引き出し揺さぶりをかけてくる作品。
ハリソン・フォードってこの方なのか。品の良い白人、という印象。
韓国語、スペイン語?英語など、色んな人種に合わせて色んな言語も出てくるので楽しい。
韓国映画ではきっとこういうシーンは人物にヨってゲログロキムチ状態を写すだろうというところも、アメリカ式に超ヒキでさらっと。
やっぱり韓国映画に慣れていると、洋画のクライム、流血シーンへの距離感、慎重さに改めて違いを感じる。
個人的には流血苦手だったので、本来は「あ、やっぱりそうだよね」と改めて再確認。韓国映画はやっぱりグロ流血に特化して行き過ぎているんだって(それが個性でもあるので批判はしない笑)。
こっそり助けるハリソン・フォードと、ズカズカと不法滞在を盾にして、少女の言論と思想の自由を踏みにじって家族を引き裂いてゆく女捜査官?が対照的だった。
アメリカの学校の生徒たちが、黒人もパレスチナ人も他人種もいて、なじり方も豪快でリアルだった。
これを見ると、日本人のなじり方ってもっと陰湿なんだなと気付く。
何にしても、エンタメ映画ではなくそういう面白みはないものの、一度は観た方がいいなと思える作品。