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世紀の光の1000のレビュー・感想・評価

世紀の光(2006年製作の映画)
4.4
前半後半で別の世界線へシフトするのを除けば、かなり見やすいアピチャッポン流”恋愛映画”。
音楽的で、リズミカル。のほほんとしていて、ユーモアを忘れない。正直かなり好きだ。

自由奔放なカメラが素晴らしい。登場人物たちのナラティブを捉えることなんて自分の仕事じゃない、と言わんばかりに、静物や風景を映しまくる。いいぞカメラ、お前が主人公だ。

私的な原風景として病院を描くの、すごく納得だ。僕も持病が半ダースほどあったので、子供の頃で思い出すのはいつも病院の風景。そして、恋は紛れもなく病いなのだ。
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