海岸

世紀の光の海岸のレビュー・感想・評価

世紀の光(2006年製作の映画)
3.1
心が浄化するような、美しい緑とストーリーとして何一つも完結しない空中に漂うかのような人々の会話。輪廻、都市と地方、今と過去交わり転生される人と既視感。アピチャッポンは一貫して2部編成またはパラレルワールドを描き続ける。それも完全にその二つが因果や論理のもと調和するのではなく、補填し合うのでもなく通り過ぎる出会いと何も知り得ない人間と映像が描くカルマ。浮遊している見えない何か、それが何かを思い出させたり、それを言葉や映像で名付ける作用が映画なのかもしれない。
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