今回も全く意味がわからなかったのだけど上映があるたびに必ず見に行ってしまう。見るたびに少しづつ身体に染み渡っていくような感覚。凍った川に取り残された魚の死骸、父を見送る娘の長く伸びる影、白煙を吐いて朝方を走る機関車。話はわからないが画はいくつも強烈に覚えていた。少年たちの子孫を名乗る棒立ちのおじさん、法律について語るモノローグに重ねられる一列に並んだおじさん。序盤にある、子供たちが奥から出てきて鴨の群れを追いかけながら歩くショットとかも、画面の内外を行き来する子供と鳥の動きのバランスが気持ちよくてなんだかいいなあ、と思った。
2022/6/2 @アテネ・フランセ文化センター ★4.8