紅蓮亭血飛沫

ダブルヘッド・ジョーズの紅蓮亭血飛沫のネタバレレビュー・内容・結末

ダブルヘッド・ジョーズ(2012年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

二つの頭部を携えたサメが人を襲う!
アサイラムのこういうぶっ飛んだ発想、大好きです。
映画としての出来はどうであれ、常人には考え付かないアイディアと、定期的な有名映画公開に合わせた便乗っぷりを隠さない制作の姿勢は今後も見ていきたい所存です。

アサイラムお得意の特に意味のない会話やシーンで尺を稼ぐ姿勢、トンデモ理論をゴリ押しするいつものやり口は本作でもしっかりと健在。
何故サメに二つの頭部が?、という当然の疑問についての見解がこれまた「お、おう・・・?」と首を傾けたくなる切り口ですが・・・アサイラムですからね、はい。

中盤辺りからは本格的に眠くなって来てしまいましたが、サメによる人間の襲撃シーン、終盤のサメとの死闘はここまで見てきた甲斐があった、といえるぐらいにこだわりを感じました。
小屋という閉鎖空間に押し寄せてくるサメは正にサメ映画の真髄ともいえるシチュエーションでしたし、捕食の際には左の頭部で人間の上半身を掴み、右の頭部で下半身を噛む・・・という描写を徹底していたりと、二つの頭部を持つサメだからこそ出来た、単なる出オチで終わらせない執念のようなものを感じさせられました。

相変わらずのアサイラム節全開な作品ですが、“二頭ザメ”という特徴をしっかりと押さえた捕食シーンと、終盤にかけてのサメとの死闘は一見の価値があると思います。

ていうかこれ、シリーズ化して2019年現在では“シックスヘッド・ジョーズ”にまで進化したとか・・・。
増やせばいいってものではないのでは・・・。
アサイラムのそういうところが好きです。